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2019年12月2日月曜日

4年生 道徳




  4年生の道徳は、「いのちをいただく」という絵本を使っての授業でした。話の内容ですが、食肉センターに勤める坂本さんは、牛を解体してお肉にする仕事をしていましたが、この仕事が嫌で仕方がありません。もちろん、みんなが牛のお肉を食べるためにも大切な仕事であることは理解しているのですが、どうしても好きにはなれなかったのです。この日はみいちゃんという牛がお肉になる日です。牛を育てたおじいちゃんは牛を売りたくなかったのですが、売らないと生活できません。孫の女の子はずっとそばにいてみいちゃんのおなかをさすっていました。女の子は生まれたときからみいちゃんといっしょでした。坂本さんがその様子を見ると、また解体したくなくなりましたが、小3の息子に「お父さんがやって。気持ちがわかるんだから。」と言われ決心しました。最初は、牛はスゴイ形相でしたが、殺される前は覚悟を決めたか暴れず、牛は涙をぽろぽろこぼしてしていました。解体された肉を女の子の家にもって行き、最初は女の子は食べませんでしたが、おじいちゃんに、食べてあげないとみいちゃんがかわいそうだよ、と言われ泣きながら、「いただきます!」と言って食べました。この話を聞いて、クラスの子どもたちは静まりかえりましたが、その後、しっかり話の内容を押さえながら、中心発問について、自分で考え、考えを班で伝え、ふりかえりをしました。自分で「いのちをいただく」時に大切にしたいことは何か、を一生懸命考えプリントに書いていました。子どもたちは、「命の尊さ」、「命をいただく」意味を深く考えることができたと思います。また、道徳は、どこを中心発問にしたら子どもたちの道徳的価値が深まるのか、とても難しいですが、今後も研修しながら進めていきます。